オランダといえば、連想できるのは何よりも風車です。ですので、お勧めの観光地も風車が綺麗な場所が中心です。
まずは、キンデルダイクです。ユネスコの世界遺産にも認定されているこの場所には19もの風車があります。そのうちの1つは3月から10月にかけ見学でき、風車とどのように付き合って生活してきたのかを展示しています。
風車の歴史は干拓の歴史とも関係します。オランダは国土の4分の1が海面よりも低いため、たびたび洪水の被害を受けて来ました。1740年代に農地の造成とともに干拓が行われるようになると、合わせて排水のために風車が建てられるようになったのです。その風車も、全盛期には1000基ほどあったのですが現在ではポンプにとって変わられ徐々に減らしています。
次に、ザーンセ・スカンスです。アムステルダムにほど近いですが長閑な地域です。ザーンセ・スカンスの風車は水位調節用だけでなく、染料製造やマスタードを引く用途といった工業用にも使われてきました。たくさんの風車が残されていますが、中には今でも実際に稼働しているものもあります。そして、見どころは風車だけでなく街並みにも現れています。17世紀から18世紀にかけての暮らしがそのまま残されており、街全体が野外博物館のようになっているのです。”